【翠ジンソーダの電車広告】最近のデザインについて思ったこと【oh my teethのチラシ】

どうも、
「プ(「プ」は半角カナ)」です。
((「プ」は半角カナ)の部分は発音しなくて構いません)
突然ですが、皆さんは街中やインターネット上で、身近なデザインに関心を持つことはあるでしょうか?
私はあります。
その中でも、最近Xやネットニュースで話題になった、
・翠ジンソーダの電車広告
・マウスピース矯正のチラシ
について、今回思うことがあったので、お話ししたいと思います。
翠ジンソーダの電車広告の「改行位置」
皆さんは翠ジンソーダを飲んだことはあるでしょうか。
実は私の一番好きなお酒です。ですが今回は翠ジンソーダの魅力語りは自重しようと思います。
(引用:https://x.com/hirame3000/status/1895980404357857525)
最近、Xにて翠ジンソーダの電車広告が話題になりました。
電車内で流し見する程度だと気付かない可能性がありますが、じっくり見ていると、不可解な点があるのです。
それは、キャッチコピーの改行位置です。
よくよく見ると、小さい「ゃ」で改行されているのは不思議な感じがしますよね。
これに関しては、
・デザイナーではないものが指示を出した結果、改行位置が変になった
・商品写真など情報量の重心や、モデルの手の位置や肩のラインに考慮した結果、このような配置になった
・あえて違和感を持たせることによって、見る人の目を引くデザインにしたかった
等の考察がネット上で見られています。
デザイナーの私目線で見ると、確かに改行位置が独特だなと感じます。
しかし、一流企業であるサントリーが改行位置を意識していないわけがないでしょうし、おそらく何らかの意図があるだろうとは思いましたね。
私もよくある意見同様、「モデルの輪郭線に沿って文字を配置した」「あえてバランスを若干崩したデザインにすることで目を引きたかった」と感じました。
「あえてバランスを崩した」デザインといえば、以前スーパーマリオの映画のロゴが話題になりましたね。
(引用:ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー https://www.nintendo.com/jp/smbmovie/index.html)
このデザインは、各オブジェクトが中央揃えになっていますが、
ロゴ上部の「任天堂+イルミネーション」およびロゴ下部の「MOVIE」部分のみそれぞれ左揃え、右揃えになっています。
このデザインが、上映当時、完全に中央揃えになっていない若干バランスの崩れたデザインであるにもかかわらず、
崩れているように見えず、違和感を感じさせないデザインであると話題になりました。
確かに、改めてみると独特な配置だなと思うのですが、それぞれのずれているオブジェクトが「BROS」の端のラインとそれぞれそろっているからなのか、きれいなデザインに見えるんですよね。
そのような事例もあるので、今回の翠ジンソーダの電車広告にも似たような意図があるのではないか?と私は考えたわけです。
サントリー広報部の真相は
サントリー広報部はこの疑問点に対し、以下のように回答しました。
「サントリージン翠(SUI)が大切にしている翠ブルーを基調にしながら、多くのお客様の目に留まり、杉咲さん扮する看板店員が実際に発した言葉に見え、親しみを感じていただきたいとの思いからこの表現としました」
(引用:https://www.news-postseven.com/archives/20250306_2027152.html?DETAIL)
どうやらこのデザインの意図は、モデルである杉咲さんが実際に発した言葉のように見せるためであったようです。
確かに、漫画の吹き出しなどでは形に合わせて改行位置が変化することがありますよね。
広告に親しみを持たせたい→実際に発した言葉のようにキャッチコピーを見せることで親しみを持たせる→目には見えないが、吹き出しのようなラインでキャッチコピーを取り囲むことによって、実際にその人が発言しているように見せる
というのは、いかにも漫画大国日本らしいデザインの表現の仕方だな、と思いました。
秀逸すぎて悪質?「oh my teeth」のチラシ
マウスピース矯正会社「oh my teeth」のチラシが「あまりにも悪質」と話題になりました。
まずは、以下の画像をご確認ください。
(引用:https://x.com/ebisawade/status/1896094013796823507)
これ、一見するとヤマト運輸のご不在連絡票に見えるのですが、実は「oh my teeth」のチラシなんです。
何も注文していないのに、このようなチラシが届くと、不安になりますよね。やっていることはほぼ迷惑メールと同じです。
しかし、あえてこの広告を褒めるとするならば、
「ご不在連絡票」という緊急性をあおるデザインを使用することによって、届いた人に手に取って見てもらいやすい
という点が挙げられます。
ただ、あまりにもデザインがヤマト運輸の模倣である上に、
「これはチラシです」という表示が一見してわかりにくいところにわかりにくい色で配置されているため、
この広告はネット上で大いに炎上することとなりました。
初見時、確かにアイデアは秀逸だなと感じましたが、見た人の購買意欲を向上させるかといわれると、そうではないですよね。
デザイン性やアイデアの面白さが、購買意欲や人々の使いやすさの向上に必ずしも繋がるとは限らない、ということを改めて感じさせる一件でした。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
皆さん、丸パクリには注意しましょう。