TikTokでバズり中!「○○界隈」とは?風呂キャンセル界隈や当たり前界隈など流行ネタを解説

※本記事はTikTokで話題の「○○界隈」について、各界隈の概要や人気動画、ハッシュタグ、ユーザー層、最新動向をまとめています。
最近TikTokなどSNSで「○○界隈」という言葉をよく目にしませんか?「界隈」とは本来「そのあたり一帯」や「特定の業界・分野」を指す言葉ですが、もともとオタク用語として 「〇〇界隈」=〇〇な人たちの集まり のように使われてきました(例:ジャニオタ界隈=ジャニーズファンの集まり)。
今ではこの「界隈」という言葉がミーム化し、Z世代を中心に同じ趣味・状況にいる人々を表すスラングとして定着しています。
特に2024年頃から、TikTok発でユニークな「○○界隈」が次々誕生しブームになりました。発端は「風呂キャンセル界隈」というユニークなワードがSNS上で日常の“あるあるネタ”として若者に広まりコミュニティ化したことです。
以降も様々な種類の「界隈」が次々と生まれ、今や数えきれないほどの界隈が存在しています。
こうした界隈文化では、共感を呼ぶ日常ネタやユーモアあふれる動画にハッシュタグ「○○界隈」を付けて投稿し合うことで、「同じ仲間がこんなにいる!」という連帯感を楽しんでいます。TikTokの短い動画と拡散力も手伝い、ちょっとしたネタから瞬く間に界隈が形成されていく様子は、まさにZ世代ならではのミーム文化と言えるでしょう。
この記事では、TikTokで話題の主要な「○○界隈」を紹介します。例えば、お風呂に入らない人々の集まりである「風呂キャンセル界隈」や、誰もがツッコまずにいられない「当たり前界隈」など、ユニークな界隈が盛りだくさんです。それぞれの概要や人気の動画・ハッシュタグ、支持されているユーザー層、そして最近の投稿傾向まで、わかりやすく解説します。
TikTokユーザーなら思わず「あるある!」と頷いてしまう界隈ばかりなので、ぜひチェックしてみてください。
Contents
TikTokで話題の主な「○○界隈」
風呂キャンセル界隈
概要
「風呂キャンセル界隈」はその名の通り「お風呂に入るのをサボってしまう人たち」の集まりです。疲れや面倒くささから入浴を“キャンセル”して寝てしまう行動を指すネットスラングで、「今日は風呂やーめた!」といった日常の一コマに共感する人々が属しています。
もともとはメンタル不調でお風呂に入れない人たちの間で使われた言葉ですが、「単にお風呂がめんどう」というライト層の共感も呼び、一気に話題になりました。
キャッチーでインパクトのある語感も手伝って流行し、2024年4月末にはX(旧Twitter)のトレンド入りも果たしています。
人気の動画・ハッシュタグ
TikTokでは、布団にくるまったまま「今日も #風呂キャンセル界隈 の仲間入り」なんて宣言するネタ動画や、ドライシャンプーで済ませるズボラ具合を自虐的に投稿する動画が人気です。
コメント欄には「わかる」「自分も昨日キャンセルした」など同調する声が多数寄せられ、まさに“風呂サボりあるある”で盛り上がっています。主なハッシュタグは #風呂キャンセル界隈 のほか、より直接的に #お風呂キャンセル や #風呂サボり といったタグを使うユーザーもいます。若者を中心に爆発的に広まり、Z世代の約65%が「風呂キャンセル界隈」を知っているとの調査結果もあるほどです。
最近では派生ネタとして、外出を控える「#外出キャンセル界隈」や食事を抜いてしまう「#ご飯キャンセル界隈」など類似の“キャンセル界隈”も登場し、カジュアルにサボる様子をリセット願望も込めて共有する風潮が見られます。
ユーザー層・投稿傾向
生活に追われる学生や社会人の「今日はもう疲れてお風呂無理…」という切実だけどクスッと笑える呟きが若年層に刺さり、界隈が形成されました。共感ベースの界隈だけに10代後半~20代前半のSNSヘビーユーザーが多く、深夜に「風呂キャンセル」を決意した人がそのまま動画を投稿するといったラフな使われ方が目立ちます。
投稿頻度は夜間に高く、「#今日も界隈入り」「#明日こそ入る」など自虐ネタ交じりのハッシュタグも散見されます。今後も「〇〇キャンセル界隈」は増殖しそうな勢いで、何かをサボりたい時にはとりあえず界隈化してしまうのがZ世代流のユーモアなのかもしれません。
当たり前界隈
概要
「当たり前界隈」は一見不思議な響きですが、その実態は「当たり前の出来事を、さも大事件のように言ってみる人たち」です。
例えば「じゃがりこ(スナック菓子)食べたら量減ったんだけど!不良品かな!?w」や「買い物したらお金減ったんだが!?💦」といった、一瞬驚くけどよく考えたら当たり前すぎるネタ発言をするのがお約束。
要は読む側が思わず「いやいやそれ当たり前でしょ!」とツッコミを入れたくなるようなシュールなボケを楽しむ界隈です。お笑いコンビCOWCOWのネタ「あたりまえ体操」を彷彿とさせるノリで、言われてみれば確かに…という絶妙なラインの“当たり前”を探す遊びがTikTok上でブームになりました。
人気の動画・ハッシュタグ
TikTokではテキスト機能を使って画面に「〇〇したら△△になったんだが!?」「◻︎◻︎って◻︎◻︎なんだが?!」といったフレーズを大書きし、驚いたフリをする動画が流行しています。ハッシュタグは #当たり前界隈 のほか、ネタ動画であることを示す #ネタ も併用されます。
ある投稿者が「ポテトLサイズにしたら量増えるんかな?」と冗談を言えば、コメント欄では「天才現る」「新発見だ!」といったノリツッコミが殺到し、大喜利さながらの盛り上がりを見せています。
こうしたコメント欄でのツッコミ合戦も含めて楽しめるのが当たり前界隈の醍醐味です。
ユーザー層・投稿傾向
主な担い手は高校生や大学生などZ世代の若者。日常の何気ない出来事を面白おかしく脚色するセンスがウケており、「シュールな笑いがツボ」「ボケたがりだから真似したくなる」という声も。
投稿は夕方以降に増える傾向があり、友達同士でネタを披露し合う延長でTikTokに投稿するケースも多いようです。「#当たり前選手権」「#新しい当たり前見つけた」といった派生タグで創意工夫をこらした“当たり前ネタ”を競い合う流れもあり、いかに絶妙で斜め上な当たり前を突いて笑いを取るかが界隈内のトレンドになっています。マンネリ化しやすいネタだけに、今後はさらに奇想天外な「第○世代当たり前界隈」が生まれる可能性も…?新たな切り口の登場に期待です。
回転界隈
概要
「回転界隈」はファッション系のTikTokトレンドから生まれた界隈です。360度回転しながらコーディネートを紹介する動画につけられるハッシュタグで、全身が映る画角で「前→右→後ろ→左」とゆっくり一周回ってポーズを決めるスタイルが特徴です。
複数人で順番に90度ずつ回転する「人間回転寿司」的な見せ方もあり、音楽に合わせてくるくる回る様子がおしゃれで面白いと人気になりました。界隈名の由来は動画内で回転する動きそのものですが、最初に火付け役となった投稿者の名前(ケンタさん)にちなんで 「ケンタウロス界隈」 とも呼ばれることがあります。
人気の動画・ハッシュタグ
代表的なハッシュタグはもちろん #回転界隈。TikTok上の投稿数は数百万件を超え、いまや定番の企画になりました。
人気の音源は安室奈美恵さんの2004年の楽曲「GIRL TALK」で、曲に合わせて友達同士でゆっくり回りながらポージングする動画が多く見られます。
さらに派生で、andymoriの「すごい速さ」(2009年)に乗せて 高速回転する動画 も登場し、こちらにも同じタグが付けられています。
ファッション系だけでなく、おもしろ系では極端にゆっくり回ってみせたり、逆に目が回るほど高速スピンするネタ動画もあり、バリエーションが豊富です。「#ケンタウロス界隈」「#回してみた」など派生タグで遊ぶユーザーもいて、投稿を見る側も次はどんな回転技が飛び出すか楽しみにしているようです。
ユーザー層・投稿傾向
もともとはおしゃれな着こなしを披露したい10代後半~20代前半の若者から火がつきました。ファッション好きの女子高生・女子大生はもちろん、ストリート系コーデを見せたい男性ユーザーも多く参加しており、性別問わずオシャレ自慢とユーモア精神を兼ね備えた層に人気です。
投稿時間は放課後や休日が中心で、友人同士で撮影しているケースが目立ちます。
最近では回転速度や演出で個性を競う傾向が強まり、「#スロー回転派」「#高速スピン派」などグループ内で細分化も進んでいます。回転界隈は一巡したかに見えますが、今後も使用楽曲を変えたり複数界隈をミックスした新たな動画が生まれる可能性があり、まだまだ目が離せません。
片目界隈
概要
「片目界隈」は自撮りの際にあえて片目だけ(もしくは顔半分だけ)見せる人たちを指す言葉です。
前髪や手、スタンプなどで顔の半分を隠し、もう半分の顔だけアップで映した写真・動画を投稿するスタイルが特徴で、そのミステリアスな雰囲気から「雰囲気イケメン・雰囲気美人」を演出できるとして注目されました。
もともと顔全体を晒すことに抵抗がある若者の間で広まったミームで、顔の一部だけ写した自撮りが「なんかオシャレ!」とウケて定着したのが始まりです。
TikTokでは海外発の「#OneEyeChallenge」的な動画も火付け役となり、多くの日本のユーザーが真似したことで片目界隈が浸透していきました。
人気の動画・ハッシュタグ
#片目界隈 のハッシュタグで検索すると、前髪で片目を隠してカメラを見つめる自撮り動画がずらりと出てきます。音楽に乗せてウインクしてみたり、隠していた片目をパッと見せる“小顔効果演出”の動画も人気です。
「#片目界隈メイク」「#片目界隈の撮り方」などテクニック紹介系のタグも生まれ、自撮り上級者たちがこぞって参入しています。
男子の場合はマッシュヘア(前髪長めの髪型)で片目を隠してキメ顔を作る投稿が多く、女子の場合はスタンプやスマホで口元や片目を隠しつつフィルターで盛るパターンが目立ちます。「#片目界隈チャレンジ」と題して友達同士でお互い片目ショットを撮り合う動画もあり、シンプルながら奥が深い自撮り文化として広がりを見せています。
ユーザー層・投稿傾向
自撮りに敏感な10代~20代前半の若者が中心です。
特にTikTokやInstagramで自己表現したいけれど顔出しには少し抵抗がある…という層に刺さり、恥ずかしさと自己顕示欲のバランスをとる手段として片目スタイルが受け入れられました。
投稿は学校やバイト終わりの夕方~夜にかけて活発で、遊び心から「#片目界隈デビューしました」と宣言する新規参入者も後を絶ちません。
最近では「片目」に限らず口元だけ隠す「#マスク界隈」や片目+口元両方隠した「#ミステリアス界隈」などの派生もみられ、プチ変身願望を満たす界隈として進化を続けています。
自然界隈
概要
「自然界隈」は他の界隈に比べると少し毛色が違い、自然や風景を愛する人たちのコミュニティです。
山や川、海などの絶景スポットに出かけてゆったり過ごす様子を収めた写真・動画につけられるハッシュタグで、都会を離れて自然に癒やされるライフスタイルがZ世代の間で流行したことから生まれました。
若者向けのトレンド予測でも2024年の注目キーワードとして取り上げられており、デジタルネイティブ世代がSNS上で「#自然界隈」を合言葉に非日常の癒し体験を共有しているのが特徴です。
人気の動画・ハッシュタグ
#自然界隈 のタグには、日本各地の美しい景色を映した動画が並びます。
例えば長野県の上高地でエメラルドグリーンの川辺を散策する様子や、夕焼けに染まる海岸で黄昏れる姿など、まるで旅行Vlogのようなコンテンツが人気です。
ゆったりとしたBGMを背景に、星空や森林をタイムラプス撮影した癒し系動画も多く、「#自然界隈旅行」「#絶景スポット紹介」など関連ハッシュタグも充実しています。英語の #nature や #sunsetlover と併用して投稿する人もおり、国内外問わず自然の美しさを届けたいという思いが伝わってきます。
投稿内容はほのぼのとしたものが中心で、他の界隈のようなネタ要素は少ないですが、その分「見ていて心が洗われる」「スクロールの手を止めて見入ってしまう」といった声が多いです。
ユーザー層・投稿傾向
自然界隈はアウトドア好きのZ世代はもちろん、「普段はインドアだけど綺麗な景色を見るのは好き」という層にも支持されています。
10代後半~20代のカメラ好き・旅行好きな若者が多く、自ら撮影した映像を編集して投稿するクリエイター気質のユーザーも目立ちます。
投稿ペースは季節によって変化しやすく、夏休みや紅葉シーズンなどは特に動画本数が増える傾向です。
昨今のキャンプブームやサウナブームとも相まって、「デジタルデトックス」「スローライフ」志向の延長線上にある界隈とも言えるでしょう。
SNSで繋がった仲間同士でおすすめの秘境スポットを紹介し合ったり、オフ会的に一緒に登山・ハイキングに出かけるケースもあり、単なるハッシュタグの枠を超えてリアルの交流に発展している点も他の界隈とは一味違います。今後も季節ごとの絶景や新スポットの発見とともに、自然界隈は静かに盛り上がりを続けていきそうです。
まとめ
TikTok発の「○○界隈」文化について、代表的な例を見てきました。
どの界隈も共通しているのは、SNS上で同じネタや趣味を共有することで生まれる一体感と面白さです。
Z世代の間では何でもかんでも○○界隈と名前を付けて盛り上がる風潮がすっかり定着しており、日常の些細な出来事から独特の美意識まで、あらゆるテーマが界隈化しています。
界隈ごとに雰囲気やノリは異なりますが、いずれも「自分もその仲間だ」と名乗りやすく、共感や参与を促す仕掛けになっている点が魅力と言えるでしょう。
また、界隈文化は次々と新しいムーブメントを生み出す柔軟さも持ち合わせています。
特にTikTokでは新ネタが発生しやすく、動画のコメント欄やデュエット機能から思わぬ派生界隈が誕生することもあります。
「界隈」というフォーマットが一種のテンプレートとなり、ユーザーは流行に便乗しつつ自分なりの創意工夫でコンテンツを投稿できるため、ブームが循環しやすいのです。
事実、今後もどんどん新しい界隈が生み出されていくと予想されており、既に登場しているものだけでも数えきれません。
例えば「〇〇キャンセル界隈」に続く新たなサボり界隈や、意外な組み合わせから生まれるハイブリッド界隈など、次なるトレンドの兆しは常にSNS上に潜んでいます。