Adobe Fontsを使用する際の注意点~クライアント編~
WEB制作において、フォントの選択はデザインの質を大きく左右します。
ゴシック体、明朝体、丸文字…などフォントによってWEBサイトの印象はまったく変わりますよね。
その豊富なフォントライブラリで多くのWEB制作者から選ばれているフォントのひとつがAdobe Fontsです。
しかし、この便利なサービスを使用する際には、いくつかの注意点があります。
今回はAdobe FontsをWEBサイトで使用する際の注意点についてお話しします。
Adobe Fontsの魅力
Adobe Fontsは、Adobe Creative Cloudに含まれるサービスの一つで、数千ものフォントを自由に使用できる点が大きな魅力です。
個人利用はもちろん、商用利用も可能で、WEBサイトだけでなく印刷物にも使用できます。
デザイナーにとってはクリエイティブな表現の幅を広げる強力なツールと言えるでしょう。
使用する際の基本的な注意点
しかし、このサービスを利用する際にはいくつかの基本的な注意点があります。
Adobe Fontsを使用するにはAdobe Creative Cloudのアカウントが必要であり、特定のプランに加入している必要があります。
また、フォントによってはライセンスの条件が異なる場合があるため、使用前には必ず利用条件を確認することが重要です。
これはAdobeの無料アカウントではAdobe Fontsに入っているフォント全てを利用できるわけではなく、有料プランを契約しているアカウントでのみ使用できるフォントがあるんです。
有料プランであればどんなプランでもOKですので、もしもあなたがなにかしらの有料プランを契約しているなら全てのフォントが利用可能ということになります。
特に注意が必要なポイント
さらに、WEBサイトでAdobe Fontsを使用する際には、以下のような特に注意が必要なポイントがあります。
1. パフォーマンスへの影響
Adobe Fontsは、フォントをWEBサイトに埋め込むために外部サーバーからフォントファイルを読み込む必要があります。
これがWEBサイトの読み込み速度に影響を与える可能性があるため、パフォーマンスの最適化が重要になります。
2. フォントの可用性
Adobe Fontsはインターネット接続が必要で、Adobeのサーバーに障害が発生した場合や、サービスが終了するとフォントが使用できなくなる可能性があります。
そのため、フォントのバックアップや代替案を考えておく必要があります。
3. ライセンスの変更
Adobe Fontsのライセンス条件は変更されることがあります。
突然使用できなくなるフォントも出てくる可能性があるため、定期的にライセンス条件を確認し、クライアントにもそのリスクを説明しておくことが大切です。
4. クライアントがAdobeアカウントを作成する必要がある
これ結構重要で、WEB制作会社がAdobeアカウントを持っているからと言って、お客さまのWEBサイトでAdobe Fontsを使うことはできないんですね。
お客さまが持っているAdobeアカウント(なければ作ってもらいましょう)を利用してAdobe Fontsを使うのが条件となります。
Adobe Fontsを賢く利用するために
Adobe FontsはWEB制作において非常に便利なツールですが、上記のような注意点をよく理解し、適切に対処することがWEBサイトを長期的に運用していく上で欠かせないポイントです。
これらの注意点を踏まえ、Adobe Fontsを賢く利用し、クライアントのWEBサイトをより魅力的にすることが私たちWEB制作会社に求められるタスクでしょう。