レゴシリアスプレイを活用したチームビルディング研修とは
こんにちは、
『レゴ®シリアスプレイ®認定ファシリテーター』のショントンです。
この記事ではレゴシリアスプレイ研修についてさらに詳しく書いていこうと思います。
Contents
レゴシリアスプレイの基本
レゴシリアスプレイは、デンマークの玩具メーカー「LEGO®」によって開発された、会議、チームビルディング、問題解決、戦略計画などの様々なビジネスシナリオで使用される、ワークショップです。
このメソッドでは、参加者が特殊なレゴブロックを使用してアイデアや概念を物理的なモデルとして構築します。
参加者はそれぞれのモデルについて話し、共有し、議論することで、複雑なアイデアや問題を視覚化し、深い理解を促進します。
この手法はコミュニケーションの促進、創造性の発揮、チームワークの向上に効果的で、世界中の多くの企業や組織で採用されています。
レゴシリアスプレイの歴史
- 開発の始まり: 1990年代後半、デンマークのレゴ社によって開発されました。このメソッドは、ビジネスの世界で直面する複雑な問題を解決する新しいアプローチとして考案されました。
- 学術的基盤: スイスの経営学者ジョハン・ロースとバート・ビクトーによって、戦略開発と組織学習のツールとしてさらに発展しました。彼らはレゴブロックを使用して、直感的かつ創造的なプロセスを通じて深い洞察を得る方法を提案しました。
- 普及: 2000年代初頭、レゴシリアスプレイは公式に製品としてリリースされ、以降、世界中の多くの企業や教育機関で採用されています。
どのようにして組織内コミュニケーションを促進するか
- コミュニケーションと協力: レゴシリアスプレイは、参加者がレゴブロックを使用して考えや感情を具体化し、それを他の参加者と共有することに焦点を当てています。
- メタファーとストーリーテリング: 参加者は自分の作ったモデルについて語り、メタファーやストーリーテリングを通じて複雑な概念や戦略を伝えます。
- 思考の可視化: 物理的なモデルを構築することで、通常は言葉だけでは表現しにくい思考を視覚化します。
- 参加者の全員参加: この手法は全員が平等に参加し、貢献することを促進し、通常は聞かれない声にも耳を傾けます。
レゴブロックを使った活動例
レゴ®︎シリアスプレイ®︎を用いた活動は、創造性とコミュニケーションを促進することを目的としています。
以下にいくつかの活動例を挙げます:
1. 自己紹介モデルの作成
目的: 自己紹介を通じてチームメンバー同士の理解を深める。
方法: 参加者は自分を象徴するレゴモデルを作成し、その意味をチームに説明します。
2. チームの強みと課題の可視化
目的: チームの強みや改善点を共有し、理解を深める。
方法: チームメンバーはレゴブロックでチームの強みや課題を象徴するモデルを作成し、グループ内で共有します。
3. 将来のビジョンの構築
目的: チームの目標や将来のビジョンを明確にする。
方法: チームメンバーはレゴブロックを使用して、チームの将来像を表現するモデルを構築し、それを基に議論を行います。
4. 問題解決のためのアイデア創出
目的: 問題解決のための新しいアイデアを生み出す。
方法: 特定の問題や課題に関して、レゴブロックを使って解決策のモデルを作成し、チーム内で共有・議論します。
研修でのレゴシリアスプレイの効果
レゴシリアスプレイを研修に取り入れることで、多くのポジティブな効果が期待できます。
創造性とイノベーションの促進
創造的な思考の刺激:レゴブロックを使った活動は、参加者の想像力を刺激し、創造的な思考を促します。
イノベーションの源泉:非伝統的な思考法を通じて、新しいアイデアや革新的な解決策を生み出すきっかけになります。
チームビルディングと協力の重要性
協力とチームワークの強化:共同でモデルを作ることで、参加者間の協力とチームワークが強化されます。
相互理解の促進:チームメンバーがそれぞれの視点やアイデアを共有することで、相互理解が深まります。
問題解決能力の向上
複雑な問題の視覚化:レゴモデルを通じて複雑な問題を視覚的に表現することで、問題の理解が深まります。
具体的な解決策の構築:参加者が協力して解決策をレゴモデルで構築することで、具体的なアクションプランを作り出すことができます。
実際の研修プログラムの例: レゴシリアスプレイを活用した研修
実際の事例
事例1: あるIT企業でのチームビルディング研修。このプログラムでは、参加者がレゴを使ってチームの強みと課題を表現しました。その結果、チームのコミュニケーションが改善され、プロジェクトの効率が向上しました。
事例2: 教育機関での戦略立案ワークショップ。教員と学生が共にレゴを使用し、新しい教育プログラムの構想を形成しました。この手法により、多様なアイデアが生まれ、実用的な教育カリキュラムが開発されました。
成功の要因
共有理解の促進: レゴを使用することで、視覚的にアイデアを共有し、参加者間の理解を深めることができました。
クリエイティビティの促進: 通常の会議やディスカッションと異なり、レゴを使うことで参加者の創造力が刺激され、革新的なアイデアが生まれました。
ワークショッププログラムの設計と実施方法
研修プログラムの設計
目標の設定: レゴシリアスプレイの目的を明確に設定します。例えば、チームビルディング、問題解決、戦略立案など。
参加者の選定: 多様な背景を持つ参加者を選ぶことで、多角的な視点を得ることが可能です。
実施のための準備
材料の準備: レゴブロックの種類と量を確保します。
時間配分: 各セッションの時間を事前に計画し、効率的な進行を図ります。
ファシリテーション: 専門のファシリテーターが、議論を促進し、全員が参加する環境を整えます。
参加者のフィードバックと成果
フィードバックの重要性
参加者からの直接的なフィードバックを通じて、研修の効果を評価します。
フィードバックは今後の研修の改善に役立ちます。
具体的な成果
チームビルディングの事例では、研修後のチームの生産性が20%向上したとの報告があります。
教育機関の事例では、新しいカリキュラムが実際に採用され、学生の満足度が高まったとの結果が得られました。
レゴシリアスプレイ研修の計画と実施
レゴシリアスプレイを研修に取り入れる際の計画と実施方法について詳しく見ていきます。
研修の目的と目標の設定
明確な目的:研修の目的を明確に設定し、それに基づいて活動を計画します。
目標の具体化:参加者が達成すべき具体的な目標を設定し、期待される成果を明確にします。
効果的なプログラム設計のポイント
参加者の関与:参加者が積極的に関与し、研修に没頭できるような設計を心がけます。
活動の多様性:単調にならないよう、様々な種類の活動を取り入れることで、参加者の興味を維持します。
ファシリテーターの役割と資質
ファシリテーターの重要性:研修を円滑に進行させ、参加者を導くファシリテーターの役割が重要です。
必要なスキルと資質:良いファシリテーターには、優れたコミュニケーション能力、観察力、柔軟な思考が求められます。
レゴシリアスプレイの未来と可能性
レゴシリアスプレイは、研修の枠を超えて様々な分野での応用が考えられます。
研修以外での応用例
教育分野:学校や教育機関での創造性育成や学習支援ツールとしての利用。
チームビルディング:企業だけでなく、スポーツチームやコミュニティーでの利用。
テクノロジーとの融合の可能性
デジタルツールの活用:AR(拡張現実)やVR(仮想現実)を用いたレゴシリアスプレイの新たな形。
オンラインセッション:リモートワークやオンライン環境でのレゴシリアスプレイの展開。
組織開発への長期的な影響
継続的な成長:研修を通じて得られた洞察を組織開発に活かし、継続的な成長を促します。
組織文化の変革:創造性とオープンなコミュニケーションを促進することで、組織文化をポジティブに変革します。
まとめ
レゴシリアスプレイは、単なる遊びではなく、組織や個人の成長を促進する強力なツールです。この手法を活用することで、創造性、チームワーク、問題解決能力を高めることができます。研修だけでなく、様々な場面での応用が期待されるレゴシリアスプレイは、今後も多くの可能性を秘めています。
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